
なんかこれから調査書を使って入試するみたいだけど,調査書って何!?
今回はこれからの入試改革のキーワードとも言える
調査書
について解説していきたいと思います。
【入試改革】知識ではなく思考・判断・表現力が重視されるように

大学入試のイメージは

めちゃめちゃ難しい問題をたくさん正解した人がいい大学に行けるもんだ!
こんなイメージですよね?
これまでは知識を評価する入試が主でした。

オレはこれまで毎日10時間も勉強して高校の知識は完璧だ!
こんなインテリ生徒はいい大学に行けるような入試でした。
しかし,これからは違います。
高校では2018年に新しい学習指導要領(どのように教育するかが書いてあるガイドブック)に改訂されました。
高校の新学習指導要領は2022年に完全に始まっていきます。
この教育方針の改正と合わせて大学側も入試を変えてきています。
これから大学側は,主体性・協調性・思考力・判断力・表現力を重視して評価するようになります。

オレは〇〇についてとっても興味があって,自分で探究しまくってるし,探究できるグループにも属している。これまでこんな優れた成績があるぜ!
このような人がいい大学に行けるようになっていきます。

胡散臭い感じになってしまったのは許して〜^^;
調査書による評価

調査書とは
これまでは知識だけを評価していればよかったので,テストの点が高い順に受験生をとればよかったんですが,これからはテストだけでは評価が難しくなってしまいました。
そこで登場したのが
調査書
です。
調査書とは一言で言えば,就職活動で言うエントリーシートのようなものです。
受験生がこれまでの人生でなにを,どういう経緯で,どういう目的で,身につけてきたのかを書くものです。
調査書を大学入試に取り入れる試みはあまり浸透していません。
しかし,これから多くの大学が取り入れるのは間違い無いでしょう。
今回は大学が公表しているものから,調査書とはどのようなものなのかを探っていきたいと思います。
信州大学
信州大学の2021年度の入試では,以下のようにしています。
「2次試験で面接等を実施しない入試では,調査書を点数化する」
信州大学(2019)「2021年度入試の概要 入学者受け入れの方針」
調査書の評価としては
・高校3年間の学習状況が集約されたもの
・学校の評定も入ってくる
・記載者の主観で書かれた文章は評価しない
・情報や文章の多さで評価しない
・在籍高校の特徴も不公平にならないように配慮する
・志願者の環境の豊かさは評価せず,志願者の置かれた環境をいかに克服し,よりよく変えていったのかを評価する
信州大学では「あくまで客観的に判断するよ」という点について多く書かれていました。
鳥取大学
鳥取大学では配点について公表がありました。

まだまだ配点は低いとはいえ,対策は必要になります。
これからもっと配点は増えると予想されます。
徳島大学
2021年度一般前期の徳島大学の入試では少し特殊な形で調査書による入試が行われます。
対象:1次試験+2次試験の合格者90%を除く,残り10%の合格者を決定するために調査書による評価を行う。
評価内容:特別活動・部活動・ボランティア活動・留学などを評価する

少し難しいですね笑
つまり,これまでと同じテストでまず90%の合格者は決めてしまいます。
残りの10%を決めるために,ボーダーラインギリギリの受験生に調査書で入試を行うということです。
このようにテストの下位にしぼったかたちで調査書を課すところもあります。

あまり多くの人数の調査書を見るのは大変ですからね〜
さいごに
いかがでしたでしょうか。
これまでは

学校生活できちんとしてなくても,入試で点取ればいいんでしょ?
こんな生徒がいましたよね。
でもこれからは高校の普段の活動や態度が評価に入ってきてしまうので,
いくらテストの得点が高くても負けてしまうことも考えられます。
受験生や親はなかなか対策は難しいですが,このブログでは教育について大学院で研究したおこめが,どうすれば力が身につくのかなどについても発信しています。

是非参考にして欲しいです!
これからしっかり対応していき,いい大学に入れることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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