
報酬を考えずに,全力で取り組みましょう。
私が教員をしていた頃はこんな考え方がメインストリームな学校社会でした。

職務には常に全力で取り組んでください

生徒のためになることは全力で取り組んでください

決して手を抜くようなことはしないでください

自分のために仕事をしないでください
こんなことをいつも言われました。
つまり,生徒のためになることをとにかくがむしゃらにしまくる先生が一番の模範教師とされていたんです。
これらは教員向けの話ですが,このような方針ではもちろん教員も生徒に対して同じように「見返りを求めない働き方をしなさい」と教えるようになっていきます。
このような考え方が正しいと考えるか間違っていると考えるかは人それぞれですが,
おこめは間違っていると思います。
その理由を2つ挙げてみようと思います。
リターンを考えないと仕事は効率的にならない
会社員として企業で仕事をする上で必ず言われることが
「仕事効率を上げなさい」
ですよね。
近年の働き方改革でも「仕事効率を上げることで長時間労働を解消する」ということが日本全体で狙われています。
仕事効率とは
・いかに少ない時間で
・いかに多くの成果を上げるか
これを突き詰めることで向上していきます。
反対に「リターンを考えてはいけない,全力で取り組め」ということが制度化されている環境では
・時間をかければかけるほどいい
・成果は別に気にしない
これが許されてしまいます。
仕事効率が下がっていくことを制度化しているようなものですね。
こんな環境ではだれも仕事に対して努力しなくなります。
「リターンを求めない」は甘え

これまで「報酬を求めないのが高尚でストイックなんだ」
こんな雰囲気がありました。
・時間をかければかけるほどいい
・成果は別に気にしない
これはストイックで高尚なのでしょうか。

身を犠牲にして時間をかけて全力でやりました!!
努力で許させてしまう社会はむしろ甘々です。アメリカの原色お菓子くらい甘いです。
リターンを求めないのはストイックではありません。
リターンがなくても,成果を上げようと頑張らなくてもいいという甘えの裏返しなんです。
このような「努力すれば成果はどうでもいい」という世界で暮らしている教員に教えられる生徒は「努力すれば成果がなくていいんだ」と思うようになります。
学校を離れていく優秀な先生たち
近年このような学校制度に飽き飽きして学校を離れていく先生が多くいます。
そのような先生は決して生徒を成長させたいという志が低い先生というわけではありません。
おこめにも若くして辞職した優秀な先生がいました。
「」

生徒が社会で活躍できる力を身につけさせるような仕事ができるのは学校ではない
このような固い意志でやめていきました。
優秀で高い意志を持つ先生が学校から離れていくような環境が今の日本では起きています。
このままではいけませんよね。
さいごに
リターンを求めない制度や教育のせいで今の教育はどんどん衰退していっています。
決して教員が悪いといっているわけではありません。
リターンを考えないようになっている制度に問題があります。
成果も何もないような環境で「全力で職務に取り組め」というのは完全に張子の虎状態です。
全員が「全力でやってますよ〜」と言いながら手を抜くようになります。
これからの日本の教育のため,これからの子どもたちのために,
近々,能力給が公務員にも取り入れられるなどの改善策ができるだけ早めに取り入れられることを願っています。
今回はかなり自分の言いたいことを言ってしまった感ありますね笑
また皆さんに役立つ情報を発信できるよう頑張ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
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