避妊は教えるべきか?日本の学校で教えるのは不可能な理由

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性教育
Contraception flat colored icon set with different ways and information about contraception vector illustration
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中高生の望まない妊娠って本人たちの責任なのでしょうか?

こつめはそうは思いません。

いずれにせよ,中高生の妊娠が話題に上るたびによく聞くのは

学校では数学の公式とか歴史の年号よりもまず避妊とか卵子年齢とか教えるべきでしょ!

性教育って男女別の教室でコソコソ精通とか生理とかについてビデオ観ただけだったよね~

という声です。 

ここで衝撃の事実をお伝えしましょう。

実は,日本の小学校や中学校では「避妊」を教えることができないんです。 

この記事を書いた人
おこめ

受験生初期で462点(5割)をとり志望校E判定に絶望|1年間猛勉強の末に802点まで到達(9割)|英語・生物の教員経験アリ|英語大キライで英語圏留学経験ないながらもTOEIC815点・英検準1級|広島大学大学院教育学研究科|趣味はロードバイク・サウナ・キャンプ
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日本の小中学校では避妊を教えることができない 

日本の学校は,学習指導要領という「教えるためのルールブック」に従って教育を行っています。

このルールブックの中学校保健体育では,

「思春期の生殖機能の成熟」について扱うことになっていますが,

「受精・妊娠を取り扱うものとし,妊娠の経過は取り扱わないものとする。」とされています。

この文章,意味が分かりにくいですが,つまりは

「セックス・性交については教えない」ということです。

小学校の理科でも同じように規定されています。

この文言は一般的に「歯止め規定」と呼ばれています。つまり,日本の学校では,「どうしたら妊娠するか」を教えることができないので,

もちろん「どうしたら妊娠しないか」を教えることができないんです!

そんなバカな…と思われるかもしれませんが,とりあえず現状としてはそうなんです。

もちろん学校の先生も,子どもたちを望まない妊娠から守りたい気持ちはあると思いますが,なかなかルールブックから外れたことをするのは現実的ではないでしょう。

実際に,

  • 人形を使った生殖器官の授業が裁判になったり,
  • 生徒たちを望まない妊娠から守るために中絶を扱ったところ,その授業が議会で問題視されたり

という前例もあり,本当に子どもたちに伝わる性教育をすることは先生たちにとってあまりにもチャレンジングだというのが現状です。 

避妊を教えないのは「寝た子を起こしたくない」から? 

小中学生に避妊を教えないことになっているのはどうしてなのでしょう。 

それは、「寝た子を起こすな」という世論が根強いからだと言われています。

子どもにわざわざ性的好奇心を喚起させるような情報を与えるからいけない!

性交について知らなければ、性交はしないはず!

ということらしいです。 

もしかして、インターネットが登場する前ならそうだったのかもしれません。

(たぶん、昔だって近所のお姉さんや親戚のおじさんから正しい情報や正しくない情報をアレコレ聞いていたに違いありませんが。笑)

しかし、現代の子どもたちは、大人になるまでセックスについて一切触れずに育つことなんて可能でしょうか?

まず不可能ですよね。

しかも、自然に触れる情報といえば、スマホに勝手に出てくるアダルトコミックやAV、玉石混交のインターネットで得る知識です。 

それでもセックスについて知らないほうがいいんじゃないの? 

でも、『寝た子を起こすな論』は感覚的にはわかる。

なんとなく、子どもにセックスや性についてのことはできるだけ教えないほうがいい気がする。

スマホのフィルタリングサービスなどを活用すれば、性に関するコンテンツに触れるのを防げるし大丈夫。

というそこのあなた!もし、「寝た子を起こすな論」は科学的に否定されているとしたら、どうしますか?

適切な性教育は望まない妊娠を減らす 

Safe sex neon sign. Red heart inside of dropped condom on brick wall. Night bright advertisement. Vector illustration in neon style for sexual intercourse and contraception

実は、WHO(世界保健機構)やUNESCO(国際連合教育科学文化機関)が、世界中の性教育の研究を調査すると、

性教育後、性行動を早めたとする研究は0%。37%は性行動を遅らせるという結果が出ました。

適切な性教育は若者の性行動を促進することはなく、むしろ責任感を高める。

年齢に応じた適切な性教育により望まない妊娠や性感染症等のリスクを減らす。

ということが明らかになったのです。 

 

実際に、日本でもその効果が確かめられています。

秋田県は2000年度から性教育講座をスタートし,

その年の10代の人工妊娠中絶率が18.2%と,全国平均(13.0%)を大きく上回りました。その後,2011年度には、その1/3の5.3%まで中絶率が減少。全国平均(7.1%)を下回るようになりました。 

適切な性教育とはどんなもの?どうしたらいいの? 

ここでいう適切な性教育ってどういうものでしょう。

適切な性教育は、こんなもの!というガイドラインがUNESCOによって示されています。

ここでの性教育は、セックスや出産だけを扱うのではなく、5歳から18歳までの年齢に応じて人との関わり方や相手の立場を考えることから教えていきます。

このような性教育を「包括的性教育」と呼びます。 

そうはいっても5歳から性教育か…できるかな…

ガイドラインがあってもどんなふうに教えたらいいか分からないな…

というそこのあなた!(2回目)

そんなあなたのために、次回は適切な性教育の具体と実践方法をお伝えします。

乞うご期待!

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受験生初期で462点(5割)をとり志望校E判定に絶望|1年間猛勉強の末に802点まで到達(9割)|英語・生物の教員経験アリ|英語大キライで英語圏留学経験ないながらもTOEIC815点・英検準1級|広島大学大学院教育学研究科|趣味はロードバイク・サウナ・キャンプ
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