
英語の入試がいろいろ変わるって言われていけど具体的にどう変わるの?
今回はこれからの英語教育がどう変わるのか具体的に解説します。
結論から行きます。
・「聞くこと」が特に重視される
・「話す」「書く」も重視される
・学ぶべき英単語が増える
順に解説していきます!
「聞くこと」が特に重視される

新学習指導要領で「聞くこと」を重視する方針がだされる
日本の教育方針であり,先生が使う教育ガイドブックでもある学習指導要領が新しくなりました。
新学習指導要領の英語の目標を下にまとめています。
「聞くこと」の目標
・日常的な話題
必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握することができる。
・社会的な話題
必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができる。
「高等学校時期学習指導要領」英語コミュニケーションⅡ「聞くこと」の目標
つまり,日常的・社会的な話題など,実用的な場面(対話,スピーチ,討論)で
・情報を整理
・自分の考えをまとめる
これからはこれらができるようにならないといけません。
多くの国立大学が「聞くこと」の配点を大幅に多くしている
新学習指導要領に従って,大学側も入試の配点を変更しています。
これまでは読み:リスニングが4:1(160点:40点)と読みをかなり重視する傾向にありました。
しかし,令和2年度の入試では,読み:リスニングが1:1(100点:100点)と
両方とも同じくらい重視する大学(赤色)が最も多くなっています。
(表では国立大学のみをまとめています。)

また,読み:リスニング=3:1(150点:50点)と
前よりややリスニングを重視するようになった大学(黄色)もちらほらいます。
白で示している大学はこれまでどおり,読み:リスニングが4:1で読み重視の大学です。
しかし,これからほぼ全ての大学がリスニングを重視する赤色ゾーンに行くことは間違いないでしょう。
「話す」「書く」も重視される
これまでは英語の勉強を言えば「読む」と「聞く」でしたよね。
これからの英語教育では完全に変わります。
・小学校3・4年生では「話す」「聞く」を中心とした授業をします。英語を楽しくきいて,楽しく話すような活動です。
・小学校高学年から「読む」「書く」を加え,4技能全てを重視した活動をします。
・中学校では対話的な言語活動を重視します。
・高校では4技能をバランスよく総合的に使う高度な言語活動を重視します。特に「話す」「書く」などの発信力を強化する言語活動(議論・討論・交渉など)を重視します。
このようにこれまでの「読む」「聞く」を重視した伝統的な英語教育が
「話す」「書く」を加えた4技能を育成するよう,根本的に小学校から変わってしまいます。
学ぶべき英単語が増える

上の表に示すように,
学ぶべき英単語の数はこれまでより圧倒的に増えます。

これまでの高校レベルと中学校レベルがほぼ一緒ですね…
これまではセンター試験であれば「センター試験1500」という英単語集が有名でしたが,これからは
「大学共通テスト2000」という英単語集になって分厚くなるかもしれませんね!
これまでも英単語を覚えることに苦しむ生徒はたくさん見てきました。
これからは小学生の頃から英単語帳を持っていることが普通になるかもしれませんね…
さいごに
これからの英語教育はどうなるのかということで話をしてきました。
・「聞くこと」が特に重視される
・「話す」「書く」も重視される
・学ぶべき英単語数が増える
これらがお分かり頂けたと思います。
これからの英語は明らかに難しくなります。
ただ,あくまで言語なので「慣れ」がかなりの強みになるのは間違いありません。
英語ペラペラな帰国子女は他の人と比べて特別がんばったわけではありませんよね。
とにかく使って自然と話せるようになっただけです。
小学生の頃から徐々に英語に慣らしていけば必ず大学入試でも社会人になっても英語を難なく切り抜けられるようになります。
英語教員だったおこめは,小さい頃からイマージョンラーニングをすることを勧めています。
イマージョンラーニングについて詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。
これからの英語教育に立ち向かい,成長していって欲しいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント